山行報告 春合宿

 

春合宿山行報告

 

ワンダーフォーゲル部としては実に10年ぶりの沢登りとなりました。以下簡潔にですが、その記録を載せます。

 

 

 

<源次郎沢> 325

 

Order:星、御子柴、北村、藤丸、高山、加藤、小林

 

 

 

戸沢キャンプ場 6:30

 

入渓 6:56

 

F1 7:00~7:10

 

F2 7:14~7:25

 

一本 7:28~7:43

 

F3 7:45~7:50

 

F4 8:01~8:26

 

一本 8:39~8:53

 

F5 8:53~9:38

 

F6 10:20~11:38

 

F7 12:01~12:07

 

F8 12:0912:15

 

一本 12:15~12:25

 

F9 1227~12:43

 

F10 12:48~13:11

 

花立山荘 14:19

 

一本 14:19~14:37

 

天神尾根分岐 14:52

 

戸沢キャンプ場 15:41

 

 

 

・入渓点を間違った

 

  事前情報の看板を意識しすぎて周りをよく見ていなかった。結局看板は見つからず水無川本谷をそのまま遡行しようとして御子柴さんに止められた。地形図をよく見ること、広い視野で周囲を見ることが大切である。また、沢に入ったら必ず沢の角度をとるようにする。二俣は現在地の特定に役立つ。

 

・入渓~F4

 

 滝は簡単で特に問題なし。ただ、連瀑の進み方は全体で再度確認した方がいいと思う。

 

F5

 

 方針は確保upだったが、登りやすそうだったのでゴボーで行くことに。最初Topはフリーで登ろうとしたが、意外にHSが外傾していて難しった。ザックを背負って登るのは怖かったのでトップが空荷で登ってロープを出してきた。この時点で方針を確保に戻せばよかったと思う。落ち口にトラバースする部分でTopが滑落しかけたので、さらにもう一本ロープを出して後続を登らせた。落ち口の張り出した岩がHなくて難しい。Lastの小林が足を滑らせてゴボーから手を放してしまい滑落した。小林は頑丈なのでけがはなかったが、かなり危険な状況だった。今後、さらに徹底したトレーニングが必要だろう。結局、小林は右岸の巻き道で登り、ゴボー回収は御子柴さんが行った。巻き道は最初のとりつきは急斜で落石注意だが、ほぼ歩いて行ける。

 

F6

 

 3段か2段の滝だが、上段以外は歩いて登れる。上段は直登している動画がYouTubeにアップされていたが少し難しそうだったので、右岸を巻くことにした。トラバース部分の足場が不安定で、一部岩が張り出していたのでランビで行くことにした。始点を太い木の根っこに作ったところまではよかったが、Topが支点をとりながら進む途中でメインザイルが絡まったりして時間がかかった。状況が悪い場所で時間がかかってしまうのは危険である。Setや回収にも時間がかかったので練習が必要であろう。

 

F7F8は小滝レベル

 

F9

 

 チムニー状のCS滝だった。頑張れば直登できそうだが(加藤さんは直登してた)、高度感があるのでザイルがあった方が無難。巻き道は左岸にあって落石は危険だが問題なく通れる。みんな巻きみちを通った。

 

F10

 

 ぱっと見直登は難しそうだったので巻いた。巻き道は崩れやすくて怖いと思ったが、そう感じたのは自分だけだったらしい。みんな普通に歩いてきた。後ろからこの時期にしては珍しくおじさんが一人歩いてきた。おじさんは左岸を軽々とフリーアップ。彼によると、F10Hはガバなのでザイルがあれば初心者でも登れるらしい。

 

・詰め

 

 F10すぐ上にとりつきやすそうな尾根があり、そこに乗ることにした。しかし結構な泥の急登でフェルトで歩くのは大変だった。方針通りさらに沢を詰めた方が安全だったかもしれない。

 

 

 

 

 

<水無川本谷> 326

 

Order:星、御子柴、北村、高山、藤丸、小林

 

 

 

戸沢キャンプ場 600

 

入渓 620

 

F1 645~713

 

一本 713~723

 

F2 725~?(10~15分くらい)

 

C800くらいで引き返し

 

F2 834

 

F1下 1010

 

堰堤(入渓点) 1035

 

戸沢キャンプ場 1051 

 

・入渓

 

 前日に間違った沢が本谷だったので問題なく入渓できた。堰堤を越えるためには3ルートある。1つはロープを使っての直登、2つ目はロープを使っての小巻き、3つ目は鎖を使っての巻きである。2つ目が一番楽だと思うが、トラバース部分の足場がそのうちなくなりそう。入渓してすぐ、御子柴さんに増水判断の方法を教えてもらった。ポイントは藻のラインと苔のラインである。藻は水中、苔は水の上でのみ生息できる。そのため、藻や苔の位置が通常の水の高さになる。水無は藻の位置がわかりやすかった。雪が降っていて約1cmの増水。問題なしと判断した。しかし、長い沢だと下流と上流で天候が異なることが多々ある。そのため、常に水量に気を配っておかなくてはならない。

 

F1

 

 高度感がある。下部は右岸をトラバース気味に歩けるが、上部2mは垂直でちょっと怖い。Topが空荷で登り、ゴボーをセット。このとき、セルフビレーの取り忘れを指摘された。空荷とは言え油断は禁物だ。全員問題なく登った。F1の上は二俣になっていて右はセドの沢だった。

 

F2

 

 すぐにF2。ぱっと見HS豊富なので方針は右岸フリーとした。この沢からは一年生も積極的に方針を考えるようにした。登ってみると意外と怖くて残置ロープや鎖をつかんで登った。ここはゴボーを出した方が良かったかもしれない。低温で手がかじかんだ。

 

C800あたり(?)で引き返す

 

 雪が積もり始め、核心部に突入すると滑落しそうだったので引き返すことにした。F3の下まで行くつもりだったが、なかなか見えてこない。結局途中で引き返した。途中大岩を巻くところで不安定な右岸を通過してしまった。TopSecondでそれぞれRFし、安全な方に後続を導けるとよかったかもしれない。

 

F2

 

 左岸を懸垂下降した。捨て縄懸垂は初めてだった。寒かったり焦ったりで時間がかかってしまった。支点は残置ハーケンとロープ。4mザイルをダブルエイトノットで輪にして捨て縄とした。メインザイルをセットした時に、途中に結び目ができてしまいさらに時間がかかった。メインザイルの扱いに慣れる必要があるだろう。懸垂下降自体は練習通りにできたと思う。ただ、メインザイルが濡れると非常に制動が強くなるので難しい。下降が終わった人は次の人が手を放してしまった場合に備え、下でザイルを引っ張る準備をしておくといいかも。

 

F1

 

 同様に懸垂下降。今度は捨て縄を使わずに残置ロープの輪に直接メインザイルを連結した。高度感があるし、足場が微妙で一歩目が怖かった。F2F1ともに右岸に鎖があるので時間がないときはゴボーで降りてもいいと思う。これ以降の下りは楽しかった。

 

 

 

 

 

<モミソ> 3月27日

 

Order:星、北村、高山、藤丸、小林

 

 

 

入渓 6:51

 

F2 7:24~7:43

 

一本 7:43~7:53

 

F4 8:40~9:08

 

登山道 10:49

 

堀山の家 11:00

 

天神尾根分岐 11:27

 

戸沢キャンプ場 12:22

 

・入渓

 

 新茅ノ橋近くのトレースをたどって新茅ノ沢におり、水無川本流まで下った。その向かい側にモミソ沢があった。水はほとんどないという情報だったが雨と雪によって普通の沢のようになっていた。本流の増水は20cmくらい。水量のある沢なら入渓を断念しているレベルだったと思う。

 

F1

 

 入渓後すぐの滝がおそらくF1だったのだろう。結構大きな滝だったが斜めでぼこぼこ。簡単だった。

 

F2

 

 3段滝で下2段は問題なく登れた。3段目は垂直。右岸はHS豊富だが2段目とつながっており高度感がある。左岸はHSが小さく逆相っぽいので難しそう。左岸には巻き道があり、今回はそこを通った。寒くなければゴボーで登るのがおもしろいと思う。

 

F3

 

 F3らしき滝が23つあった。基本的に直登できなそうな場所は巻いたが、足場が悪い場所が多かった。すべてフリーで登ったがゴボーを出した方がいいときもあったと思う。また、モミソ沢は曲がりくねっている沢なので現在地特定が難しった。

 

F4

 

 10mくらいの大滝。右岸に巻き道がある。滝の落ち口の高さまで泥の急斜面を登り踏み跡をトラバース高度感があって滑りやすく、手でつかむ場所が少ないので怖い。トラバース部分に手がかりとしてゴボーを出した。北村は直登しようとして途中で動けなくなってしまった。こういう滝はフリーで登るのは危険で、確保で行くべきだろう。

 

・詰め

 

 沢を詰めていくと左手にトレースが見えてくるという話だったが、見つからず。結局ぎりぎりまで沢を詰め、左の尾根に乗った。登山道を歩く人が途中で見えたが、落石の多い急登で時間がかかった。

 

 

 

全体を通しての反省点

 

・常に地図を持ち現在地特定しながら歩く

 

・タイムをとる

 

・沢の下流に石を投げない

 

・忘れ物が多い

 

・共装が偏りが大きい

 

 

 

 

 

10年ぶりの沢登りでしたが、大きな事故もなく無事に終えることができました。指導していただいたOBの御子柴さん、加藤さんありがとうございました。