4プレ山行 岩手山

日時  :8月6日~8月8日                        

メンバー:天野(3年)、高山、小林                            執筆:小林

 

 プレ山行の最後を飾るのは北東北の名峰、岩手山である。今回のメンバーは三年生1人、1年生2人の計三人(少ない・・・泣)ちなみにこの岩手山、またの名を南部片富士と言い、東側から見ると綺麗な形をしている。

8月6日の深夜に仙台を出発。七夕で盛り上がる仙台の街に背を向け、男三人で山へ向かう。・・・何か悲しいような複雑な気持ちだ。途中で立ち寄ったコンビニでカブトムシを発見。謎の悲しみにくれていた自分の心を癒してくれた。

 今回は網張温泉から鬼ヶ城を通って岩手山頂上へ向かう。岩手山へ直接アタックするルートとしては最も長いものだろう。

 午前4時半に網張温泉を出発。天気は生憎の曇り空である。ここから尾根に上るまではひたすらスキー場を歩く。

・・・がこのスキー場歩きが辛いのなんの!尾根に乗るまではひたすらスキー場を歩くのだが、傾斜が急なうえにとにかく景色がつまらないのである。たぶん今回の山行で最もつらかったのはここだろう。長いスキー場歩きを終えると尾根に出て、裏岩手縦走コースと合流する。

 ここから姥倉山分岐まではひたすら樹林を歩く。途中に水場があったが鉄臭くておいしくなかった・・・

 

 姥倉山分岐に出るといっきに視界が開ける。天気も回復してきたみたい!なんだか急に火山らしくなってきた。写真は撮っていないが南には小岩井農場、西には秋田駒ケ岳までの稜線が広がっているのが見える。また、行く先には目指す岩手山が聳え立っている。まだけっこうありそうだなあ。

これから目指す岩手山が奥に見える           盛岡の町並みは雲に覆われて見えない

 

 登山道の脇にはきれいな花が群生していて思わず立ち止まる。名前が気になるが部内にわかる人が誰もいなかつた。高山植物と礫に覆われた火山らしい道を進むと黒倉山分岐に着く。今回は黒倉山には登らず、先を急ぐ。黒倉山分岐を通り過ぎると今回のハイライト、鬼ヶ城に突入する。鬼ヶ城とはよく言ったもので、稜線が切り立っており、両側は崖になっている。また、赤茶けた土がおどろおどろしさを増している。

 名前からしてさぞかし危ない場所なのだろうと思っていたが、実際登ってみると見た目ほどの危険は無かった。むしろ適度なスリルが味わえてとても楽しい!雲が多くてあまり展望はよくないが、左手にはカルデラ湖、地獄谷を望むことができた。

 鬼ヶ城を進んでいくと、目指す岩手山の山頂部分が見えてくる。その山容から、「御鉢」と呼ばれている。

上の写真のような切り立った稜線が続く鬼ヶ城

    カルデラ湖が見える                   目指すお鉢が見える

 鬼ヶ城を越えると不動平避難小屋に到着する。ここからは目指すお鉢が大きく見える。今夜の宿泊地はここではなく、八合目避難小屋なのでそちらを目指す。そして八合目のに難小屋に着いたのが12時半過ぎだった気がする。網張温泉を

出たのが4時半だったから大体6時間で着いたことになる。この日は気温が相当高く、メンバー全員がばててたので一眠りしてから御鉢へ向かうことにする。休憩後、午後2時に避難小屋を出発し御鉢へ向かう。お鉢は一周することができ、我々は反時計回りに1周した。雲が多く、下界の街並みを見ることはできなかったが、荒涼とした大地と青空に浮かぶ雲とのすばらしいコントラストをみることができた。

       八合目避難小屋                 荒涼としたお鉢の内部

     青空と白い雲のコントラストが美しい

 

  岩手山頂上に着くころには雲が登ってきて、展望が悪くなってしまっていた。頂上には地元の中学生が何人かいた。

 

 この後は八合目避難小屋へ戻り、夕食をとる。今晩は親子丼だ。ジンジャーエールとビールが美味かった!

 2日目は同じ道を帰ったので省略。ちなみに下道で盛岡から仙台まで帰ったら6時間かかりました!

 

 

 

 

 

 

 

                   文責 小林