1プレ 大行沢

 

文責 小林

 

 

 

 さて1プレの山行記録を書いているわけだが、今日は11月8日。ちなみに1プレに行ったのは6月の第二週である。当然記憶の風化は進んでおり、写真を見ても何をしてたのかを思い出せない始末である。だったら何故こんなに更新が遅れたのか?と私を責める声も聞こえてきそうだが、悪いのは容量が限界に達したjimdoの方であり、私は何も悪くない。そう、何も悪くないのである。というわけで内容薄いand写真なし(容量不足のため)という何とも味気ない記録となってしまったがどうかご容赦いただきたい。

 

 

 

 今回は大行沢で沢登りの予定だ。今年は沢登りを復活させて一年目、記念すべき最初の沢でのプレ合宿だ。沢登りのノウハウを教えてくれたOBの方にこの場を借りて感謝申し上げたい。また、一年生にとっては初めての沢登り。緊張するかもしれないが、怪我させることなく沢の楽しさを味わってほしいと願うばかりである。

 

 

 

 登山口へは車組とバイク組に分かれて移動した。バイク組は私と最近免許を取った星さんの二人だ。午前二時に部室で集合し、車通りもない国道48号線を登山口へ爆走する。バイク乗りの友達が少ない私としては他の部員もバイクに乗ってほしいと願っている。午前三時頃登山口に到着。既に車組は登山口に到着しており、車の中で眠っている模様。我々も仮眠を取るべく駐車場に寝そべつた。

 

 

 

 午前4時半ごろ、日の出とともに起床、行動を開始。ハーネス、沢靴を装備し、ヘルメットを被って大行沢に入渓。橋の下から入渓できるので簡単である。最初はところどころ甌穴の空いた滑床を進んでいく。やはり滑床は楽でいい。さすが大行沢はナメナメしてるなあとナメの中を快適に進んでいくと、ゴルジュ帯に突入した。ここからは足の着かない深いゴルジュが続く。まだ朝早く、寒かったので濡れたくなかった我々は両脇をへつって進むことにした。深いゴルジュ帯を進むと、だんだん水深が浅くなってきて両岸も少し開けてくる。左岸側に廃屋となった青い屋根の小屋を見ながら進むとF1に到着である。

 

 

 

 う~ん…これは思ったよりでかいぞ。最初見たときは少しビビった。滝は二段になっていて進行方向右手に折れている。早速滝のしたに行こうとしたが、釜が深すぎて進めない。かといってへつって滝の直下まで行くのも厳しそう,,,.。周りを見てみると、左岸側にバンドがあり、そこを進めば滝二段目の直下まで行けそうだ。早速バンドを目指して左岸を登るが、ここも水深が深すぎて取りつくのが大変!ハーケンを打ち込みロープで足場を確保してバンドまで取りつく。大行沢の中ではここが一番難しかったかもしれない。なんとか全員バンドに取り付けた。バンドは足の幅ほどしかなく、しかも落ちたら深釜に落ちる。内心びくびくしながら滝の直下までへつる。そこまで行ってしまえば滝自体は大したことなく、全員フリーで登れた。

 

 

 

 さて、難関F1を越えた先はゴーロ帯である(だったような気がする)ここでは小滝が織りなす釜が美しく、また釜にはイワナがたくさん泳いでいた。野生のイワナを一度にたくさん見たのは初めてなのでみんな感動していた様子。一応釣り竿ももってきたので竿を出してみる。…がいっこうに釣れない。やはり人気の沢のイワナは素人に釣られるほど馬鹿じゃないのか…と落胆して、竿をたたむ。この釣りのせいで行動時間に少し余裕がなくなった笑。ゴーロ帯を進むと今度はF2が現れる。F2はF1と比べても簡単で、右岸から直登可能だ。しかし滝の上部に少し足掛かりが乏しいようだったので、安全を取って1年生と自分は左岸から巻いた。星さんと高山は左岸を直登した。自分はビビりなので、できれば滝登りはしたくないのである(笑)沢を平和に歩く方が好きです。

 

 

 

 ここからF3~F4までの区間は残念ながら全く記憶に残っていない。まあ記憶にないということは特に難しいところも印象深いところもなかったのだろう。後で写真を挙げられるようになったら写真の方を見てください(笑)

 

 

 

 F4を越えると大行沢のハイライト。ひたすらナメが続く平和な様相となる。…いいねえ(笑)やっぱり平和な沢登りが一番!滝登りなんてくそくらえと、鼻歌まじりにナメを歩いていく。まさの舗装路のようなナメで、もしもオフロードバイクを持ち込めたら余裕で走破できそうだった。セローで走ってみたいなあ。ちなみにこの大行沢、’天国的なナメ’ともののふの本には紹介されているが、決して誇張した表現ではなかった。この記録を見ている方も一度は訪れることを進めたい。

 

 

 

 さて、天国的なナメにも終わりが近づき、最後の滝F5だ。この上には本日の宿泊場所の桶の沢避難小屋が見えており、最後の正念場だ。滝は大きく、また巻道もないため一見すると難しそうに見える。しかしこの滝、摩擦がよく効く岩盤のため普通に登れた。

 

 

 

 こうして無事大行沢(行き)を制覇することができた。薪を集めて火をおこして早速夕食の準備をする。今夜はシチューだ。一年生の廣川くんが料理担当だったのだが、山の中で食べるには少々味がうすかった(笑)今後の彼の成長に期待したい。

 

 

 

 二日目は同じルートを下る。沢下りなんて危険なんてやりたくなかったが、練習なんで仕方がない。まあ下りはすべて懸垂下降で全ていけるので楽なもんである。と高をくくっていたらF3で一年生のの傍島くんが2mほど左右に振られていて少し危なかった。その後はF1までなんなく下り、最初の足の着かないゴルジュ帯まで降りてきた。そこからは練習のため泳いで下ることになった。が、ここで予期せぬ問題が発覚!実は私は泳げなかったのだ!今思えば最後にプールに入ったのは小学生の時であり、そこから10年近くは経っている…年はとりたくないものだなあと老いを実感してしまった。まあザックが浮き代わりになるので沈みはしないのだが、なんせ思い通りに体が動かないものだから怖い怖い(笑)そのままヒイヒイ言いながら入渓点まで輸送されていった。最後の最後で怖い思いをするとは思わなかったぜ。

 

 

 

 などといろいろなことがあった1プレ大行沢。私は泳げないせいで沢登りが嫌いになったが、一年生諸君はとても満足そうだった。思えば私よりも滝の登りも早かったような…これは今後のワンゲルに期待ができそうである。

 

 

 

文責 小林